鈴木内科クリニック・鈴美館

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糖質制限セミナー ダイジェストつづき2

糖質制限セミナー ダイジェストつづき2

つづき 2 糖質が必須な栄養素である根拠はどこにもない。必須アミノ酸、必須脂肪酸、必須ビタミン、必須ミネラルは存在するが必須糖質というものはない。糖質を必須とする根拠のひとつは、脳はグルコースしか利用できないというものだが前述したように、ケトン体を利用できるから問題はない。実はこの糖質を極度に制限した状態でおきるケトーシスという状態を病的とするか生理的(というか本来の姿)とするかで糖質制限に対する考えは180度異なるから、議論がかみあわないのである。
わかりやすいモデルは人のエンジンはそもそもハイブリッドだというものだ。燃料はグリコーゲン(糖質)と脂肪(ケトン体)。人の本来の姿では、空腹状態で脂肪を燃やして効率よく、持久的に活動を続けることができる。燃費の良いクリーンエンジンだ。それに対してグリコーゲンは、本来ターボエンジンとして予備的に働くものであって、パワーはあるが燃費が悪くすぐ枯渇…する。
糖質をとった後の高血糖状態(高浸透圧状態)は大変危険であるため、インスリンが分泌され、脂肪の分解は抑えられ、血糖を下げることがなにより優先される。糖質をとってしまえば、結果的にしばらくの間、脂肪を燃やすエンジンはつかえない。さらにいったん上がった血糖値が下がるとき空腹感をともなうので、ここで我慢しない限り、脂肪を燃やすエンジンには移行できない。再び糖質をとってしまえば血糖値も再上昇、かくして2,3時間おきに血糖値の上下動とインスリンの分泌が繰り返され、余った糖質は脂肪として蓄積され、脂肪が分解されるのは寝ている間の数時間だけとなる。
糖質制限は、このようにしてあまり使われなくなって錆びついてしまった、脂肪を燃やすエンジンを、再び滑らかに動かすトレーニングともいえる。このため初めの段階ではいろいろ不都合なこともあるが、すぐに本来の機能を取り戻してくれる。このエンジンが一旦スムーズに働きだせば、日中ほとんど食事をとらなくても活動でき、しかも疲れにくい。一日1食であっても強い飢餓感などは感じなくなる。運動を特にしなくてもどんどん脂肪が燃えていき、おなかがへこんでくる。まさに世界が一変する。この感覚は実際に経験しない限りわからない。
糖質制限を危険視する医師は実際にやってたしかめようとはしない。それどころか糖尿病の専門医で、自分が勧める糖尿病の治療食を自分で実際に実行している人がどれだけいるだろうか?糖質制限を勧める医者はどんどん増えているが、みんな自分で実行している。そのことだけで十分だとは思いませんか。  つづく
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