鈴木内科クリニック・鈴美館

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コレステロールは悪くない!No.4

コレステロールは悪くない!No.4

つづき ナンバー4

治療食としての断糖肉食の効果は2週間以内にすぐにあらわれ、1ヶ月も実行すればだれでもその結果に驚きます。
単に体重の減少や血液データの改善だけではなく、はっきり自覚していなかったさまざまな自覚症状の改善をも伴うからです。当然疑問に思うのは、これほどまでに効果のある食事方法なのに、特に肉食について、なぜ古くからの日本の健康食のなかではできるだけさけるべきとされてきたのかということです。日本の肉食は明治になってから始まったというのは正しくはない。縄文時代から肉食はなされていたが、はじめて肉食禁止令をだしたのは天武天皇です。
道教や仏教の影響とされるがそれだけとは思えない。日本での肉食禁止の内容の変遷や、そのなかで庶民がどのように肉を食べていたのかなどは調べていくと面白いのですが本題とすこし外れてしまいますのでここでははぶきます。

農耕社会のなかで権力者は庶民に貴重な肉を食べさせたくなかった。単に禁止してもやはり食べる人はでてくる。そこで肉に関してはさまざまな否定的なキャンペーンがなされた。獣肉食のタブーはそれを扱う人々までおよんでいる。

強調したいことは古くからの日本の健康食が、肉食が原則として禁止されていた状況の中でつたわってきたということだ。
禁止されているのだから、肉など食べなくても人間は健康に生きられる、いやむしろ肉など食べないほうがいいのだという考え方を広めることは当然とも思えてくる。

実際日本の健康食は、味噌や納豆などの発酵食品にみられる植物由来のたんぱく質のとり方の工夫や、鰹節などの保存食、どうしても炭水化物に偏りがちでビタミンの不足をきたしやすいことからいろいろな野菜をとることをすすめ、食物繊維を多く含む根菜類などをとることで血糖の上昇をゆるやかにするなど、さまざまな知恵の宝庫である。
”まごわやさしい”はまさに肉食禁止状態で健康長寿を目指した集大成ともいえる。漬け物などの発酵食品や食物線維も肉食しない日本人の腸内細菌叢を最適化するために役立っていたに違いない。

現代の食生活をみれば、むかしの日本にはなかった食品のオンパレードだ。特に小麦製品や、砂糖などの摂取量の増大による糖質中毒状態や、食品添加物やマーガリン、人工甘味料などの問題もある。これらによって健康を損なっている人に、肉食禁止時代の食養生をすすめても、ほぼ実行不可能であったし、実際効果も弱いしすぐにはでない。

排毒より修復に必要な栄養をしっかりとること。

”断糖肉食”は、まさに飽食の時代の現代に最適な食養生である。

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