鈴木内科クリニック・鈴美館

鈴木内科クリニックは、漢方外来、生活習慣病外来、疼痛外来、感冒外来のクリニックです。

TEL:099-278-5797 FAX:099-278-5796

〒899-2702 鹿児島県鹿児島市福山町193-1

身体の代謝

肥満の原因は一つではなく、様々な要素があるということ

The obesity codeからホルモンバランスを整えるための方法論として間ファスを知りました。

Dr Fungの優れていることは、肥満の原因は一つではなく、様々な要素があるということを強調していることです。

様々な要因がそれぞれある意味正しく、ある意味間違っており、一つの要素で説明すること自体がおかしかったのだという考え方にあると思っています。

 

カロリー制限ですら、正しい部分はあるのです。

でもそれでは一部しか解決できない。

 

ですから、糖質制限も正しいか間違っているかは議論する意味はない。

 

糖質制限だけでは解決できないことに対して、別の要素を考慮に入れる必要があったのは当然です。

 

肥満の原因をホルモンの異常としてとらえ、それを共通の枠組みとして、個々にホルモン異常をきたす原因を検証することによってより議論を深める必要がある。

それが、Dr Fungのもっとも主張したかったことであるというのが、私の解釈です。

 

最近、特に無視できないと思うようになったのは、今更ですがやはり気候や風土、人種の違いによる食事への影響です。

 

肥満の原因としてDr Fung はインスリン過剰によるインスリン抵抗性を重視していますが、それは欧米人がこのタイプが非常に多いためであり、これとてそれがすべてであるといっているわけではありません。

特に加工食品に含まれるよくない脂のことなども同様にインスリン抵抗性の原因として挙げています。

 

日本人の場合欧米型の肥満は少ないので、インスリン過剰もある程度当然関与しますが、それ以外の要素の方をより考慮する必要性があると強く感じますし、それが今後の検証課題です。

糖質リハビリ

糖質リハビリほぼ完了。

食事の糖質量を一回に60gから80g程まで戻してから2週間ほどです。食事は一日2食か1食でした。

体重はこの2週間で53.5㎏から一時56.5㎏まで急に増加(グリコーゲンの補充)しましたが、その後は糖質とり続けても下がってきて現在夕食食べて54.5㎏です。これもちょっと予想どうりで嬉しい結果でした。

本日は朝コーヒーのみ、昼はカフェラテ一杯、です。

夕食はすき焼き。ご飯一膳(押し麦半分)推定糖質量60gぐらいかな。要するに普通の食事です。

.

血糖 30分 123  60分 132 90分 119 120分 115
ケトンは120分で0.3
夕食前 は測ってません(失敗!) でした。

 

おそらく末梢のインスリン抵抗性はほぼ改善しています。

僕の場合、厳密な糖質制限を続けるとりんご一個で血糖270とかにもなるぐらい、見かけ上インスリン抵抗性を体は変化させて適応してきましたが、元に戻すのはそう難しくはありませんでした。

糖質制限を続けている人が、ちょっとの糖質で血糖値が上がりやすくなるのは、β細胞が委縮してしまうせいでも、β細胞の分泌が遅れるせいでもないと思います。末梢の適応でインスリン抵抗性を上げて対応したためです。

このとき、インスリンはむしろ過剰に分泌されている可能性が高いです。糖質酔いはそのためにおこると考えています。

このような状態は不安定ですから、過度の糖質制限を一般の人が継続するメリットはほとんどないといわざるを得ません。

やはり最初の糖質中毒の状態からの離脱目的に限定した方がよさそうです。

私はこの状態から間ファスでさらに体脂肪を絞る予定です

 

 

すべての経過が自分にとっては必要だった

菜食対肉食という対立軸の議論があって、その上に糖質代謝対脂質代謝というところに議論が移り、そして今度は自然な食べ物対不自然な食べ物というところに対立軸が移っていけば、一次元、2次元、3次元へと立体的に見えてくるのではないかと考えています。

菜食、肉食が本質ではないように、糖質代謝、脂質代謝が本質でもなかった。ということでケトジェニックの実験は自分はおしまいにして、今度はより自然な食べ物や食べ方(食べるタイミング)を追求したいとおもっています。

現在のところは苦手になってしまった、糖質代謝のリハビリ中です。

すべての経過が自分にとっては必要だったと思えます。

人の代謝はホルモンの働きで決まる

食事を栄養素とカロリーの摂取に分類するという近代栄養学の視点がすべてであるかのように思っている人が圧倒的に多数派のようです。

その視点しか知らないと、カロリー制限理論がうまくいかないということを知っても、カロリー制限とファステングとの違いを区別できず、ファステングがカロリー制限の延長線上にあるとしか理解できないことになりがちです。

 人の代謝はホルモンの働きで決まっており、食事の内容やタイミングはそのホルモンに指示を出す信号の役割がある。
結果として単純な足し算や引き算で計算できるようなものではありません。

 

燃費のいい車と悪い車

燃費のいい車と悪い車、選ぶならどっちを選びますかと言われればそれは燃費の良い車に決まっています。しかし、少々燃費は悪くなってもパワーが増えればまた別です。車が大きくなれば乗り心地も違いますし、その場合も燃費は少しぐらい悪くなっても仕方がないでしょう。
普段、近所の買い物ぐらいしか利用しない場合、そんなに大きい車もハイパワーもいりません。スポーツカーなんてかえって日常の足にするには不便でしょう。でも高速道路では最高です。
燃料も軽油、レギュラーガソリン、ハイオクガソリンとそれぞれのエンジンに適した燃料があります。経済性、エネルギー効率、利便性それぞれ違うわけですから、どれが一番良いかなどとは一概にいうことはできません。目的に応じて使い分けるのが一番です。ハイオクガソリンが必要な車にレギュラーガソリンを混ぜると故障の原因になりますが、レギュラー対応の車であれば当然問題はありません。でも軽油は入れたらいけません。
必要な車も年齢や家族構成や職業につれて変わってきます。若い時、子供連れで出かけることが多いとき、子供が巣立って夫婦二人で近所をのるだ.けで十分な場合もあれば、ある程度不必要でも社会的に見栄えがする車に乗る必要がある場合もあるでしょう。

 車は買い替えることができますが人の身体は一生に一台だけ。そのかわり、軽自動車にもスポーツカーにも変化できる凄い適応能力があるようです。またハイブリッドエンジンではありますが、即座に切り替わるのは苦手のようです。いずれにしても、いいオイルといい燃料を確保して、できるだけいい状態で長く使いたいものです。

燃費はよいにこしたことはないのは、人の身体でも同じなはず。にもかかわらずダイエットとなるとやたら燃費の良い体は肥りやすい体質といわれ悪者扱いです。無駄にエネルギーを消費する燃費の悪い体を体を目指すのは決して良いことばかりとはおもえません。燃費の良い体は実は長生き体質なのかもしれません。カロリー制限での長寿の研究の話からそんなことが浮かんできます。

またインスリンや成長ホルモンやアミノ酸のロイシンなどが刺激するmTORの活性化が、成長期や筋肉を増やしたい場合は必要なのに、年をえるにしたがって癌のリスクを増やし、寿命を短くする方に働いてしまう可能性が高くなるという話題からも、時期に応じた車(燃料の選択も含めて)を選ぶ必要性を感じました。それも含めていずれにしても個人の選択であることには変わりはありません。

燃料のたとえは脂質代謝中心か糖質代謝中心かということを含んでいるのですが、いろいろな例えや解釈ができるし、それもまた面白いと思います。