鈴木内科クリニック・鈴美館

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ホルモンバランス

厳密な糖質制限の継続は・・・

糖質制限で低インスリン状態を長期に継続した状態で逆におこりうるホルモンバランスの崩れとは、インスリンに拮抗するホルモンの働きが相対的に強くなりすぎてしまうことです。

 

これは肝臓に働いてグリコーゲンの分解を促し血糖を上げさせる働きが強くなっていることでもわかります。

 

少ない糖質をとっただけで予想以上に血糖があがってしまうようになってしまうのは、グルカゴンの働きが強くなりすぎていることも影響すると考えられます。また朝の目覚め前の生理的なアドレナリンの上昇でも朝の血糖値が徐々に高くなってきます。

 

運動時のアドレナリンによる血糖上昇もしやすくなり、運動以外での興奮時にも普通以上に血糖は上がりやすくなります。

 

カフェインによるアドレナリン分泌刺激でも血糖上昇はおおきくなります。

この場合の血糖上昇は肝臓からのグリコーゲン分解による血糖放出によるもので、コーヒーの糖質によるものではありません。

 

つまり、こうなると血糖スパイクを防ぐためにしていたはずの糖質制限で、血糖スパイクをおこりやすくなる状態を日常的に作り出すことになってしまっているわけで、HbA1cの値もゆっくりと年々上がっていく傾向になりがちです。

 

糖質をとらなければ問題ないとして、より厳密な糖質制限を継続すれば、この状態はさらに強化されていきます。

 

血糖が食事と関係なくあまりに上がりやすい状態はホルモンバランスがニュートラルな状態にあるとは言えないと思います。

 

速やかに血糖が上がる状態は運動時や頭を使うときなど必ずしも不利ではなくむしろ有利な面もあり、体感的に問題がないのでこのケトジェニックモードを継続することを選択するということも、知識を求めて更新でき、未知のリスクをも覚悟のうえであるという人であればいいと思います。

 

未知のメリットもありうるからです。

 

ここは海外でも盛んに議論がなされています。要するにまだわかっていない。

 

予想外の血糖上昇に不安を感じるような人であれば、このような状態になることは避けるべきであると思います。

 

もともと少ないインスリンで血糖をコントロールできた日本人は、低インスリンによるバランスの崩れもよりきたしやすいのではないかと思います。

肥満の原因は一つではなく、様々な要素があるということ

The obesity codeからホルモンバランスを整えるための方法論として間ファスを知りました。

Dr Fungの優れていることは、肥満の原因は一つではなく、様々な要素があるということを強調していることです。

様々な要因がそれぞれある意味正しく、ある意味間違っており、一つの要素で説明すること自体がおかしかったのだという考え方にあると思っています。

 

カロリー制限ですら、正しい部分はあるのです。

でもそれでは一部しか解決できない。

 

ですから、糖質制限も正しいか間違っているかは議論する意味はない。

 

糖質制限だけでは解決できないことに対して、別の要素を考慮に入れる必要があったのは当然です。

 

肥満の原因をホルモンの異常としてとらえ、それを共通の枠組みとして、個々にホルモン異常をきたす原因を検証することによってより議論を深める必要がある。

それが、Dr Fungのもっとも主張したかったことであるというのが、私の解釈です。

 

最近、特に無視できないと思うようになったのは、今更ですがやはり気候や風土、人種の違いによる食事への影響です。

 

肥満の原因としてDr Fung はインスリン過剰によるインスリン抵抗性を重視していますが、それは欧米人がこのタイプが非常に多いためであり、これとてそれがすべてであるといっているわけではありません。

特に加工食品に含まれるよくない脂のことなども同様にインスリン抵抗性の原因として挙げています。

 

日本人の場合欧米型の肥満は少ないので、インスリン過剰もある程度当然関与しますが、それ以外の要素の方をより考慮する必要性があると強く感じますし、それが今後の検証課題です。

グルカゴンとインスリンのバランス

ダイエットにおいてはグルカゴンの分泌機会が低下していることが問題なので、いかにインスリンとのバランスをとるかということが大事になる。

この場合、グルカゴンはダイエットの味方だ。

しかし健常人が糖質制限を続けていて、グルカゴンの分泌が制御できない状態になっている人もいることに気がついてほしい。

意識することが大事

健康な人が、昨日の夜食べすぎたから、食べなくていいや、と朝昼抜いても、それは間ファスではありません。自然です。

肥った人は、昨日たくさん食べたのに、今日も、お腹が空いてきます。

そこで、食べないで朝、昼を抜く。これは間ファス。

そういう意味で、健康な人に間ファスは必要ありません。

しかし、現代社会では知らない間にホルモンバランスをくるわされる食事や生活習慣にさらされることもさけられませんから、たまには、意識して間ファスするのは、大事かもしれません。

 

糖質リハビリ

糖質リハビリでいったん体重は3㎏程増えましたが、3週間たってしっかり2食ご飯と一回はデザート食べていますが、体重は減っていきました。

間ファスはしていませんが、食べる時間は8時間の間に限っています。リハビリ開始前の体重に戻りました。

しかし肌の張りとかは前よりずっといいです。

末梢のインスリン抵抗性が改善し、インスリン分泌が少なくて済むような感じで、しっかり食べても肥らない体質に変化したような感じです。

想定はしていましたが、体の仕組みには今更ながら驚かされます。

体重を維持するために糖質を控える必要は僕はもうなくなりました。糖質制限から卒業できたようです。

長期にわたっての糖質制限

長期にわたってそれなりの糖質制限を当初、健康目的またはダイエット目的で行ってきた人は、脂質代謝にそれなりに適応するため、どの程度の糖質制限をしているか筋肉量などによって個人差は出てきますが、糖質を処理する能力は落ちています。

このため、糖質摂取時にインスリンの分泌が過剰に必要になり、糖質酔いがおきやすくなります。インスリンの追加分泌を減らすために行った糖質制限で、逆にインスリンのスパイクをおこしやすい状態を作ってしまったことになります。

こうなると、インスリンはたくさん出るわけですから、ちょっとの糖質で逆に肥りやすくなり、糖質酔いもおこるため、糖質に対する恐れがますます形成されてしまい、糖質制限を継続せざるをなくなります。

 さらに問題なのはLowT3症候群です。糖質制限下でカロリー不足からこの症状がおこってしまったとき、脂肪やタンパク質を、主食で減らした糖質の分はもっと取るように指導されても、男性はまだしもそれは無理な女性はいます。このとき、糖質に対する恐れが形成されてしまっていると、糖質量を増やすこともできず、どうにもならなくなってしまいます。

これでは糖質制限の初期のメリットが台無しになってしまいます。何のためにしているのか、目的は何だったのでしょうか?

そうではないという人はそれでいいですから、思い当る人は一旦リセットしてみてください。最初はどうしてもインスリンの分泌が過剰になっていますから、体重は増えます。糖質とりはじめは、糖質酔いが怖いかもしれません。しかし、茶碗一杯のご飯が怖いという状態の方が普通でないということに気づいてください。

緩い糖質制限を続けていて、たまたまの検査で耐糖能障害を指摘され不安に思う人が増えているようです。糖尿病予備軍だと勘違いしてしまえば、さらに糖質制限を継続することになってしまいます。

カロリー制限では痩せられない理由

カロリー制限では痩せられない理由は、結局のところ痩せるためにカロリーバランスをマイナスにすることはできないからなのです。カロリーの摂取を減らせば、カロリーの消費も体の適応でいずれ減ってしまう。また運動によってカロリーの消費を増やせば、これまた他の部分(日常生活の活動とか)のカロリー消費を減らすか、カロリー摂取を増やすように飢餓感が増幅されるだけ。自分の体の指示には始めから勝てるわけはないのです。

痩せるためには、カロリーバランスではなくてホルモンバランスをマイナスにしなければならない。わかりやすく言えばインスリンとグルカゴンのバランスでインスリン劣位、グルカゴン優位にすれば痩せられます。これが本質。

カロリー制限はインスリン分泌も少なくなるが、グルカゴンの分泌も少なくなって、バランスをマイナスにはできないのです。
 糖質とってしっかりインスリン出したって、それ以上にグルカゴン優位の時間さえとれば痩せられます。

 しっかり糖質とってインスリンが出てもおんなじだけグルカゴン優位な時間があれば肥りません。つまり糖質で肥るというのはホルモン的にそうなりやすいというだけであって、本質ではない。

インスリンが悪いわけではない。グルカゴンとのバランスの崩れが悪い。(実際は他のホルモンも関係してきますが、わかりやすく単純なモデルとしての話です。突っ込まないでくださいませ)

糖質制限は当初、インスリン分泌量を抑えられるので、ホルモンバランス整えるのに効果的ですが、グルカゴンの分泌が減ってしまえばそれ以上は痩せません。痩せるために始めたなら続けていても意味はなくなります。

肉食はインスリンとグルカゴンが同時に出るので、糖質とるより有利です。つまり痩せやすい。しかし、食べ続けていると、バランスをマイナスにするのは難しい。どんどん痩せていくはずはない。

肉食にしろ、糖質制限にしろ、効果があるのはホルモンバランスに働きかける部分があったからです。でもそれは本質ではない。カロリー摂取や食べるタイミングなどホルモンバランスに影響することはいろいろありますから、いろいろな方法があると誤解されてしまう。つまりどんなダイエットでもそれなりにホルモンバランスに働きかける部分はあるのです。

うまくダイエットに成功した人は、意識しなくても必ずこのインスリンとグルカゴンのバランスをマイナスに持って行ったことをしていたはず。
逆にこのホルモンバランスを意識してマイナスにすることが本質であることに気が付けば、ダイエットの成功率は大きくなるでしょう。

いかにグルカゴンをださせるかってことは、ですぎているインスリンの分泌を減らすのと同じぐらい大事だってことがわかると思います。

グルカゴン分泌が少ない人にどうやって出させるか、、、、。

これがTHE OBESITY CODE の世界です。

グルカゴンダイエット! なんてね。これば僕のオリジナル(たぶん)

インスリンは同化のホルモン、グルカゴンは異化のホルモン。グルカゴンはダイエットの味方です。

しっかり食べるとインスリンもしっかり出るが、グルカゴンだって出やすくなります。それをうまく利用して、、、、。てな感じ。

しっかり食べて美しく痩せよう。