鈴木内科クリニック・鈴美館

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大麦パンの効果の実験

大麦パンの効果の実験

本の中での実験の紹介。

 

食物繊維を多く含む大麦パンと精製した小麦パンの効果を20人の健常者で比較。3日間連続して食べ、4日目の朝、同じ試験食の後に採血した。全員が2種類のパンを食べるクロスオーバー試験。

 

結果

大麦パンで精製小麦粉パンに比べ食後血糖とインスリンはそれぞれ22%、17%低下しインスリン感受性が25%改善した。空腹時の短鎖脂肪酸は18%増え、食後のGLP-1は56%増加した。

 

これらのことから全粒粉の大麦パンは短期間に腸管ホルモンの分泌を高めることで、食欲抑制、インスリン感受性を高め、糖代謝を改善することが示された。

 

これは健常者の実験で短期でも効果がありとしたものですが、逆に28人の高インスリン血症を有する糖尿病予備軍について、小麦全粒粉のシリアルとこれを含まないシリアルを毎日摂取させ一年間にわたって3か月ごとに調べた調査も紹介されており、GLP-1が25%増えるのに1年かかったことから、腸内細菌が最適な発酵環境になるには時間がかかると推測されています。

 

しかしこれはもう気がつかれたと思いますが、小麦全粒粉であることが問題で、大麦を使用していればこんなには時間を要しなかっただろうと思います。このことから稙田先生はあの日向先生の水溶性食物繊維に焦点をあてた論文はご存じないと思います。ここがつながっていれば本の内容もより食事に焦点があてられたものになっていたと思うのです。

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