金森式牛脂ダイエット

知識は常に更新すべきだ。さもないとせっかく新しいことがわかってきたのに、取り残されていることにも気がつかない。新しい知識を得ることは危険を未然に防ぐことにもつながる。

 

金森式牛脂ダイエットというものが出てきた。これは牛脂を主食にし、極端に糖質を控えるかなり過激なケトジェニックダイエットだ。江部先生の糖質制限はタンパク質でインスリンが出ていることを無視しているから効果がないのだと批判している。そして実際にかなりのダイエット効果がありそれにはまる人も増えているようだ。

 

糖質代謝か脂質代謝かなんてことにとらわれていると、このダイエットに潜む本質的な危険性がわからない。高カロリーの牛脂をとっても痩せるから、カロリー制限理論も大間違いだなどという。

 

あのね、カロリーバランスの理論は正常な代謝状態が前提なの。カロリーバランスが当てはまらないのはすでに異常な病的状態なの。(例えば甲状腺機能亢進症とか、1型糖尿病とか)

 

脂質代謝が得意とか糖質代謝が得意な人がいるとか、これもよく考えてみれば意味わからんでしょう。

 

金森式は短鎖脂肪酸をつくる腸内細菌にかなり打撃となるはずだ。それがGLP-1の基礎分泌の低下をきたし、グルカゴンの抑制はとれてしまい、高グルカゴン血症状態となる。こうなればつねに異化亢進状態となり、肝臓から空腹時においても食事をしても糖新生は絶えず行われ、脂肪はおろか筋肉も分解されていく。ちょっとの糖質をとっただけで血糖は爆上がりとなる。効果があるっていってもこれは病的状態だ。それがわかるのも知識があるからだ。

 

実際教祖の金森氏はかなりの異化亢進状態だ。かつて自分もわが身で試してみたからよくわかる。

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