食事以外のGLP-1の分泌は腸内細菌が主役

食事による小腸レベルでのGLP-1の効果は食後せいぜい2,3時間でしょう。朝の空腹時血糖とは関係しません。

 

朝の空腹時血糖の上昇は大腸のレベルでのGLP-1の分泌の低下が関与します。

 

厳密な糖質制限をしていて徐々に朝の空腹時血糖が上がってくる現象は、大腸レベルでのGLP-1の分泌が落ちてきたため、グルカゴンの基礎レベルが上がってきていることが主因だと考えられます。インスリンの基礎分泌はまだまだ正常のはずです。

 

GLP-1は前にもかきましたが、半減期が非常に短いですが、常に分泌されていて、食事の時に大きく上昇し、次の食事にかけてゆっくり下がります。

ですからこのGLP-1の基礎分泌を担う場所は大腸以外にありません。実際ヒトにおいてGLP-1を分泌するL細胞の数とホルモン含量は直腸が最も多く、十二指腸の100倍といわれています。

 

GLP-1の分泌を促す食事内容はいろいろありますが、大腸にとどくのは水溶性食物繊維やレジスタントスターチ等の糖質です。だから、大事なのです。

 

GLP-1は筋肉に糖を取り込む働きをし、その基礎的な低下は筋肉量の低下をおこしやすく、糖尿病の人がサルコペニア状態に筋肉量の減少をおこす大きな原因の一つであるとも考えられています。

 

ですから厳密な糖質制限によって、朝の空腹時血糖が上がっている状態を続けることは、何の危険もないどころが、長期的には徐々に問題を起こす可能性が高いと思います。

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