鈴木内科クリニック・鈴美館

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筋トレと糖尿病

筋トレと糖尿病

なぜ筋肉をつけようと、ビルダー目指す勢いで筋トレに励むと糖尿病が治ってしまう人がでてくるのか。大きなヒントはビルダーの減量期の食事にありました。

 

一般に朝食でオートミールをとる人がおおく、そして彼らは知ってか知らずか「エサ」と称して腸内細菌が空腹にならないよう、何回かに分けて例えばサツマイモ(レジスタントスターチがおおい)とかの炭水化物を少量づつ分けてとります。

 

つまり減量期には自分のための食事ではなく、腸内細菌のための食事を最優先にし、カロリー摂取をわずかにすくなくしていっても、腸内細菌のエサの量はむしろ増やしている。

 

これによって短鎖脂肪酸のつくられる量を増やし、短鎖脂肪酸そのものもエネルギー源とし、かつ短鎖脂肪酸は脂肪細胞の分解を促進しそれによってカロリー制限下でのエネルギー不足を補い、かつ交感神経節にも働いて代謝を維持する。

結果的にカロリー制限下でおこりやすい基礎代謝の低下を防ぎやすくすることができます。(この産生する短鎖脂肪酸のレベル以上にカロリーを制限すると失敗する)

 

プロテインの頻回摂取もまた小腸レベルでのインクレチン効果により空腹を抑えるのに役立ちます。

 

つまりビルダーは適切なレベルでのカロリー制限を行いつつ、一般のダイエッターがするような無茶な空腹感を我慢しているわけではない。できるだけ空腹感を感じないように水溶性食物繊維豊富な腹持ちの良い食事を頻回にとっているのです。だから成功する。

ビルダーの岡田先生(バズーカ岡田)も著者の中でスーパー大麦を取り入れることで、食物繊維摂取の不足を解消しやすくなったと書かれていました。

 

そして重要なのが短鎖脂肪酸刺激によってL細胞からだされるGLP-1です。これが筋肉の血管にはたらき糖の取り込みを促進します。

 

食後血糖の取り込みの最大臓器が筋肉です。そして糖尿病の人はその取り込みが落ちている。これは単に運動不足だけのせいではなかったんです。その前にGLP-1の不足がその大きな原因だったと推察されます。

 

まだ他の重要な要素(筋トレそのものの効果とか)ももちろんあります。ざっと書いただけで全部ではありませんが、以上のような点でビルダーの減量は成功しやすいのではないかと推察しました。

 

そして、今まで書いてきたようにGLP-1の不足こそが糖尿病の本質ですから、糖尿病の治療法としても結果が出て当然とおもいませんか?

最大の欠点は筋トレができない人もいるということです。しかしお分かりのように筋トレが本質ではなかったとすれば、これまた糖尿病患者には朗報ですね。

 

でも筋トレは現代人にはとっても役立ちますよ。いいことがたくさんあります。僕は一生続けたいと思っています。

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