鈴木内科クリニック・鈴美館

鈴木内科クリニックは、漢方外来、生活習慣病外来、疼痛外来、感冒外来のクリニックです。

TEL:099-278-5797 FAX:099-278-5796

〒899-2702 鹿児島県鹿児島市福山町193-1

まずはきちんとした朝食を食べること

まずはきちんとした朝食を食べること

セカンドミール効果は二つあり、これをしっかり理解することがダイエットのためには絶対必要です。

 

一つ目はオートミールや麦飯などの水溶性食物繊維豊富な食事(豆などのレジスタントスターチ豊富なものでもよい)を朝食でとると、昼食での血糖上昇が抑えられるというものです。

 

朝食後数時間たって、大腸で短鎖脂肪酸がつくられ始め、それによって大腸のL細胞からGLP-1が分泌されます。

 

食事をとれば、膵臓は血糖の上昇に反応してインスリンを分泌しグルカゴンの分泌は抑制され、また主に筋肉を中心に血糖を取り込むことなどによって血糖の上昇をある程度のところで抑えるわけですが、GLP-1の分泌はそれらのことがより速やかに行われるように、あらかじめ準備するように指示する信号のような役割をしてくれますので、素早く血糖の上昇に対応できます。

 

よく勘違いされているところですが血糖があまり上がらないからといって、インスリンが大量に分泌されるわけではありません!グルカゴンの抑制と筋肉での取り込みの亢進と素早いインスリンの分泌(遅れるとより大量に必要になる)によって、インスリンの分泌は逆にすくなくてすみます。

 

これらのことは(血糖の変動が少ない、インスリンの分泌が少ない)実際に血糖を測らなくても食後の眠気やだるさが少なくなることで実感できる感じがします。

 

朝食をとることで体のホルモンバランスがリセットされるので、朝食は大事!などというようなことを聞いたことはあると思いますが、これらのことを知ると腑に落ちます。(以前は朝食は否定していました。大間違いでした。すいません。)ただし朝食をとらないよりはとった方がましとばかりに朝から菓子パンなどを食べてしまっていては、これらの効果は全く期待できないですし、逆に食べないほうがましです。やはりきちんとした朝食をとりましょう。

 

これらのことは大腸におけるインクレチン(消化管ホルモンの総称)効果ともいうべきものです。食事の時にすぐに始まる小腸までのレベルでのインクレチン効果(こちらも重要ですが)とは区別してください。

二つ目は昼食での食事量が自然に少なくなる効果です。適切な量の食事で満足できるようになります。これはGLP-1の食欲中枢に働く作用で説明されます。

 

そして昼食でも水溶性食物繊維をさらにしっかりとると、朝との相乗効果もあって、夕食時になってもいわゆる腹持ちの良い状態が続いている場合が多くなります。食べなくてもいいかな?という気分にまでなっていれば、ここでスキップするなり、タンパク質中心の食事を軽くとるなりすればよいと思います。夕食に糖質をどれくらいとるかは、その日の活動量で自然にきまってきます。

 

結果的に一日の摂取カロリーや糖質量は減ってきますので、自然なダイエット効果が期待できます。

 

朝食をとらないと太ります。朝食をとらないから逆に太るんですと言われることの意味がこれでしっかり説明できます。朝食に何を食べるべきかをしっかり理解していないので、朝食を食べると太るから朝食は抜いたほうが良いと思ってしまっていたのです。

 

カロリー制限や糖質制限ではなく、自然なカロリーや糖質のコントロールを目指すことがダイエットの成功の一番の近道です。

 

まずはきちんと食べること

 

昔から言われている当たり前の結論ですが、GLP-1のことを知れば、よりその重要性が理解しやすいと思います。

このエントリーをはてなブックマークに追加

« »