水溶性食物繊維、レジスタントスターチは主食を抜くと不足する

江部先生が8月2日に「ヒトと腸内細菌と食物繊維の関係」と題したブログを挙げられていました。その中で食物繊維は、ヒトと腸内細菌にとって必須であり、腸内細菌が食べる食物繊維は、水溶性食物繊維だと考えてほぼ間違いありません。と述べられています。

とここまでは全く異論ありませんが、問題なのは最後の結論です。



糖質制限食では、野菜、海藻、キノコ、大豆製品などから食物繊維を摂取できます。
特に水溶性食物繊維はアボカド、オクラ、こんにゃく、納豆などに多く含まれています。


先生!これでは全く足りません。イモ類や穀物など主食としてとるものに含まれるレジスタントスターチが必要です。糖質制限をしていなくて、普通にご飯を食べていても、または玄米食でも不足(玄米には水溶性食物繊維は少ない)しがちな水溶性植物繊維やレジスタントスターチを、主食を減らしておかずだけで十分に補うなど、よっぽど無理しないと不可能です。

 

更に言えば大腸の健康だけの話ではないんです。短鎖脂肪酸がGLP-1の分泌刺激になることを知っていれば、肥満や糖尿病の人の減ってしまった短鎖脂肪酸の合成を増やすために、水溶性食物繊維は普通以上に意識しとるべきものになります。そんな時に主食を減らしていたら、どうなっちゃうんでしょうか。水溶性食物繊維が大事と思われるなら、それが豊富な麦飯やオートミールを主食でとるべきです。水溶性食物繊維はビタミンやミネラルのように微量でもよいわけではありません。ある程度の量が必要とされます。(例えばβグルカンのみなら1日3g最低ライン)

 

GLP-1があらかじめ分泌されていれば、β細胞はすぐに反応でき、肝臓や筋肉の血糖の取り込みも促進され、結果少ないインスリン量で食後血糖を下げられ、なによりそれ自体がβ細胞の増殖につながることが言われている以上、糖質量にこだわる理由は複合糖質の場合はないはずです。

 

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