腹持ちがよい食事とは

GLP-1の血中濃度は絶食状態でもある程度はあり、食物摂取後に2から4倍に増加します。半減期はわずか数分で、分泌されてもすぐに分解され非常に短いので、基礎的な分泌は持続的にあるわけです。しかしこれが肥満と糖尿病の患者さんにおいては減ってしまっている。

 

食後のGLP-1の分泌は神経性の反射と小腸のL細胞からの分泌が主役でしょう。これにはグルコース以外に肉や卵、魚などのタンパク質が分解されたアミノ酸、一価不飽和脂肪酸(オリーブ油、アボガドなどに多い)ω―3多価不飽和脂肪酸(魚など)などが刺激となりこれらを含む食事はたしかに食後の満足感が持続しやすいと思います。しかし、食後数時間たった後からの基礎的なGLP-1分泌の場所は大腸に移っているわけで、この段階でもGLP-1の分泌がある程度持続していること(水溶性食物繊維や難消化性糖質の多い食事)が、次の食事での血糖の上昇と過食を抑えることに大きく役立ち、これがセカンドミール効果でした。

 

いわゆる腹持ちがいいといわれる食事の正体は、GLP-1を分泌させ続けることにあるのではないか。この状態では強い空腹感を感じることなく、カロリーを少しづつ減らしていくことが可能になります。またGLP-1の基礎分泌量がカロリー制限でおこりやすい代謝の低下や筋肉の減少を防ぐ下支えにもなってくれるのではないかと推測されるわけです。

 

オートミールやサツマイモなどで回数を分けて糖質をとりつつ、かさましと称してキノコやオクラなど水溶性食物繊維豊富なものとタンパク質はしっかりとる。ボディビルダーの減量期の食事の仕方などが実に理にかなっていると思いました

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