鈴木内科クリニック・鈴美館

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人のエネルギー源は糖と脂肪

人のエネルギー源は糖と脂肪

人のエネルギー源は糖と脂肪です。

タンパク質もエネルギー源になりますが、ここでは理解しやすくするためあえて考えないことにします。

一日に仮に2100kcal必要な人がいたとします。糖を1200kcal,(300g),脂質を900kal(100g) 使いました。安静時には糖と脂質の消費は半々ぐらいで、活動強度が増すと糖の使用割合が増えてきます。

食事で糖を300g、脂質を100gとったとすれば、ちょうど過不足なく補えたことになりますが、なかなかそうピッタリはいかないでしょうから、どちらにも過不足が生じてきます。

 

糖が不足した場合、貯蔵しているグリコーゲンが使われます。

脂質の場合は体脂肪が使われます。

 

糖が過剰の時はどうなるかというと、じつはすぐに脂肪になることはありません。

まずエネルギー消費を増やし過剰分を使ってしまおうとし、つぎにグリコーゲンとして貯蔵される量を増やし、それでも余ったものが脂肪に変換されます。この脂肪を作ることをデノボリポジェネシスといいますが、人の場合余計なエネルギーをかなり消費するため、できるだけ避けようとしている感じです。

現金があまっても貯金すると課税されてもったいないので現金として使ってしまうか、たんすにしまった方がましといった感じです。このことはマクドゥーガルのスターチソルーションに書かれていましたが、王城氏のブログにも詳しく書かれていて大変わかりやすかったです。

 

脂質が過剰の時にはこれは脂質として体脂肪になりやすいようです。

原則として糖は糖として、脂質は脂質として使われると考えてください。食事で糖が不足すれば、グリコーゲンが使われますが、それも不足してくると糖新生によって新たに糖を作り出す必要があります。糖の不足に対し脂質を直接使うことはできません。それに対し脂肪は体脂肪の貯蔵量が多いため不足することはまずありません。

 

次に大事なことはこの糖新生にはエネルギーが余計に必要になるということです。わざわざ糖を作ってエネルギーにするのは、糖をそのままエネルギーとしてつかうより余計にカロリーを消費します。

このように糖を作るにも脂質を作るにも余計なエネルギーを必要とするため、体は通常糖は糖、脂質は脂質として使いたいわけです。(余計なエネルギーを使うことは代謝的なストレスと呼ぶこともできます。)グリコーゲンと体脂肪という貯蓄のバッファーをうまくつかっていくことになりますが、基本的には糖と脂質は役割が違うのでそれぞれ独立しているという観点がとても大事です。

つまり、この場合同じ2100kcalを食事でとっても、糖を300g、脂質を100gの場合のみ過不足ないわけで、糖が少なく脂質が多い2100kcalでも糖が多く脂質が少ない2100kcalの場合でもエネルギーは不足します。

これが糖質制限でも脂質制限でも体脂肪を減らすダイエットが可能になることを説明しうる理由になると思うのですが、同時に両方とも不自然であることには気がつかれると思います。かなり荒っぽいモデルであり不完全ではありますが、おもしろい視点であると思われる人もいるのではと思います。

あと、ダイエットを目的にしていない場合、エネルギーロスは補おうとして過食につながりますから、通常の食事においてはできるだけ糖質と脂質のバランスを実際に必要な量とることが大事だということもわかると思います。

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