鈴木内科クリニック・鈴美館

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βカロテンの話

βカロテンの話

βカロテンの話。

以下は先日投稿した内容と同じですが補足です。(EAT TO LIVE , JOEL FUHRMANからの引用です)

自然な植物性の食べ物は通常炭水化物が豊富であるが、タンパク質や脂肪も含まれている。平均して野菜のカロリーの25%はタンパク質である。

生野菜と新鮮な果物は強力な抗ガン作用がある。野菜や果物をたくさんとればとるほど効果があり、年齢とともにより必要になってくる。

食べ物から分離抽出された栄養素は全体の自然な食べ物がもたらすものと同様な効果を疾患の予防においてもたらすことはないであろう。

トマトであっても、1万以上もの様々なファイトケミカルを含み、それらの調和の取れた働きを正確に抽出して薬に置き換えることはほとんど不可能である。野菜や果物は様々な栄養素を含み、それらは微妙な相乗効果を発揮して働く。そしてこれらの多くは分離、抽出することはできない。

サプリメントだけでは最適な疾患の予防をすることは不可能。そして非健康的な食事をサプリメントを足すことで健康的なものにすることはできない。

例えばβカロテンは強い抗酸化作用を持ち、抗ガン作用を持つと推奨されてきた。しかし、近年になってβカロテンは約500種類のカロチノイドの一つに過ぎないということが発見された。βカロテンのサプリをとることは危険がないわけではないこともわかってきた。サプリメントは植物に見られる様々な種類のカロテノイドが詰めあわされた本物に比べて、貧しい代用品なのである。

そもそもβカロテンの抗ガン作用を研究者たちが信じたのは、血中βカロテン濃度の高い人々の癌の頻度が低かったことにある。しかしそれらの人たちは何百ものカロテノイドやファイトケミカルも野菜やフルーツから取っていたのである。つまりβカロテンが癌を防いでいたわけではなく、野菜やフルーツをたくさんとっていることの指標になっていただけだったのである。残念ながら、科学者たちは旗を船だと見間違えたのである。

それだけではなく分離されたβカロテンテンの高用量の摂取は、他のカロテノイドの吸収を傷害してしまうのかもしれないということがわかってきた。βカロテンやビタミンAを摂取することはゼアキサンチン、アルファカロテン、リコペン、ルテイン、それ以外の多くの重要な植物由来のカルチノイドからの抗ガン作用を損なってしまうのかもしれないのである。

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