糖尿病の治癒とは、耐糖能の改善。
つまり糖質をとっても血糖の上昇がある範囲に収まる状態とします。
糖質制限で糖尿病が治るのでしょうか?
確かに糖質をとらなければ、高血糖は改善し、HBA1Cは下がっていく。いろいろな自覚症状の改善もみられ、その状態を継続できれば高血糖による合併症の予防できそうだ。
実際頑張って継続され、HBA1cの値をコントロールし続けている人もいる。糖質制限の成功例である。
従来のままの食事指導と投薬を続けているよりは確かに良かったと思えるし、それが医師本人であれば、糖質制限を臨床の柱に据え、さらなる応用と治療の可能性を考えるのは必然のような気もする。
数年前、糖質制限の理論を知り自分で試してその効果に驚き、患者さんにも指導して多くの著効例を得た自分はそうだった。
しかしながら、1年、2年と臨床を重ねていくうち、徐々に気がついてくる。始めから無理である、つまりできないという人や、頑張ってやってみて様々な自覚症状の改善や数値の改善を得られた後、3か月から半年でそこから徐々に再び体重は戻りはじめ、数値が徐々に悪化していき元に戻ってしまう人…の方が多いのである。
そんな中でもまだ気がつかず、さらなる糖質制限の可能性を追求することの方に夢中になり、ケトジェニックの可能性もあらたに知って海外の研究も進んでいることもわかって、自らケトジェニックの方法論を実践していた。
obesity codeを知ったのもそんな最中であったので、まさにこれに答えがあるに違いないと興奮した。
そして、自ら体験した結果わかってきたことは、
まさに自分の耐糖能の悪化であった。
そしてその現象に対しは、ケトジェニックの指導者、(Fungも含む)たちは様々な説明と問題のなさを強調している。
しかし、どうしても納得できないものを感じていた。
何かが見落とされている。
そしてそれはFung(Obesity codeの著者)も同じなのではないかと思うようになっていった。
(現在は、出たばかりのDiabetes codeをざっと見てそれをほぼ確信しています) つづく