鈴木内科クリニック・鈴美館

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押し麦、もち麦、ササニシキ推定糖質35g負荷実験の結果

押し麦、もち麦、ササニシキ推定糖質35g負荷実験の結果

3日間した押し麦、もち麦、ササニシキ推定糖質35g負荷実験の結果です。

昼前の時間で、朝はコーヒーのみ、第1食目という条件が同じにしています。

ほどほどの糖質制限を継続した状態で開始。

1日目の夕食はしっかり、天鴨つけ板そば。2日目の夕食はさんま焼き定食。

そして3日目の血糖値です。

 

前30分 60分 120分
1日目 117 140 186 162
2日目 104 111 158 117
3日目 103 137 138 119

 

 糖質制限を解除すると比較的短期間に、インスリン抵抗性が改善していくのがわかります。

この現象はβ細胞のインスリン分泌の遅れというより、末梢のインスリン抵抗性の変化の方が大きいと考えています。脳には糖質は必要ですから、糖質制限中は筋肉などの末梢組織が糖質を節約し脂肪を優先的に使うようになり、見かけ上インスリン抵抗性を高めますが、これは続けて糖質が入ってくれば比較的速やかに解除されます。

これはあくまでも見かけ上のインスリン抵抗性であり、膜の異常を伴うようなインスリン抵抗性とは本質的に全く異なるものです。

この見かけ上のインスリン抵抗性に関してβ細胞が休んでいただけだから大丈夫、反応が遅れただけという議論や、逆に休んでいるうちに委縮して元に戻らなくなるというような議論がありますがどちらも正しいとは思えません。タンパク質でもインスリンは分泌されるのですからどちらも考えにくいです。

見かけ上のインスリン抵抗性がいいことなのか、都合が悪いことなのかは、何のために糖質制限をしているのかによって異なりますので注意が必要です。体重を減らしたい人にとっては好都合ですし、脂質代謝を鍛えたい場合にも利点は多いです。

しかしこの状態で例えば運動選手がレースに出れば長距離の場合、補給時に血糖が上がりやすく、インスリンスパイクを招きやすくなるのは不利ですから、いいことばかりでもありません。グリコーゲンの補充がどうしても中途半端になるということもいえます。

また、維持目的であれば、糖質を少しとっても体重の増加がおこりやすく、血糖の変動も大きくなりやすいこの状態は安定的とは言えないと思います。安定しているように見えるのは糖質をとらない条件においてだけですが、これは一般的にはなかなか難しい。糖質制限が続かない理由の一つであると思います。

糖質制限が良い悪いということではなく、何の目的でしているのか、いつまで続けるのか、どこに着地すべきなのか、いろいろ考えていく必要があると思います。

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