鈴木内科クリニック・鈴美館

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痩せている人と肥っている人の違い

痩せている人と肥っている人の違い

痩せている人はバター珈琲や生クリーム、チーズなどを食事以外の時に間食として食べても肥りませんが、肥っている人はさらに肥ってしまいます。

 

この違いはなぜ起こるのでしょうか?

 

人を肥らせるホルモンはインスリンですが、体脂肪が増加するとレプチンというホルモンが分泌され、これは食欲中枢に働いて体重を増やさないようにします。このネガテブフィードバック機能によって過度に脂肪を蓄えない仕組みがあるわけです。

インスリンとレプチンは本質的に反対に働き、一方は脂肪を蓄え、一方は脂肪を蓄えさせないほうに働きます。しかし果糖をとり続け、インスリン抵抗性が高まり、インスリンレベルが高い状態が続くと、レプチンもまた持続的に分泌されることになります。持続的なレプチンの分泌はレプチンに対する抵抗性を生じることになります。(持続的な刺激は抵抗性を生む)肥満した人にはレプチン抵抗性があり、痩せた人はレプチンに対する感受性が高いのです。

 

注)外因性にレプチンを投与してもレプチン抵抗性のある肥満症の治療としては効果がないことは確かめられています。

 

食事性の脂肪は、タンパク質や炭水化物とは異なる経路で代謝されます。腸管からカイロミクロンとして吸収され、リンパ管を通って直接全身をめぐる血流に入ります。門脈を通らないのでインスリンの働きは必要とせず、脂肪組織などに直接吸収されます。

ではやはり脂肪をたくさん取れば肥りそうですが、痩せた人(レプチン感受性が高い人)ではそれは起こりません。脂肪をたくさん食べると脂肪細胞に一旦蓄積はされますが、インスリンは上昇しません。レプチンが分泌されレプチン感受性の高い痩せた人に食べるのをやめさせてしまいますし、無理に食べ続けると新陳代謝があがり、余分なエネルギーは消費されてしまいます。

一方で肥った人(レプチン抵抗性のある人)ではそうはなりません。

脂肪をとってもインスリンは上昇しませんが、脂肪組織にやはり直接蓄えられます。レプチンは分泌されますがレプチン抵抗性があるため体は反応せず、食欲も落ちなければ、代謝が上がることもありません。つまり更に肥ってしまいます。

つまり痩せていてレプチン感受性の高い人はチーズやバターなどの高脂肪の物をさらに食べても体重を増やすことはできませんが、体重を減らそうと考えていて肥満やインスリン抵抗性、レプチン抵抗性の問題をすでにもっている人にとっては食事以外に余分な脂肪をとることはよくないということです。

注意点ですが低脂肪の食事を勧めているわけではありません。低糖質高脂肪適量タンパク質の食事を満足いくまでしっかり食べることが基本です。
脂肪はだれにとっても肥らないという誤解から、もしくはケトン体を上げるために脂肪(オイル、生クリーム、バター)を食事以外にとることは、肥満の問題がある人は避けるべきであるという意味です。
Who needs to avoid Fat Bombs and BPC? by Jason Fung より

 

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