では余剰のタンパク質は悪いだろうか?
このグラフからわかるのは、そうだとも、そうでないといえるかもしれません。
炭水化物の割合が高い菜食主義では動物性たんぱく質を避け、植物性由来のタンパク質をとるように主張します。(その場合タンパク質の割合は少なくなりますが、そうしないとグルコジェニックの位置に入ってしまいます。)
次に余剰な炭水化物は悪いのであろうか?
これも答えはやはりそうだとも、そうでないといえるかもしれません。
糖質制限やケトジェニックの立場ではインスリンレベルを上げるので炭水化物は避けるべきであるとなります。(そうしないとやはりグルコジェニックの位置に入ってしまいます)
過剰なタンパク質と過剰な糖質の両方をとることは、これはほぼ間違いなくよくありません。
炭水化物とタンパク質の両方が、インスリン、血糖、IGF-1を上昇させ、mTORをアップレギュレートし、これらは全て老化を早めてしまう
結局、我々は食べないわけにはいかない。
食べすぎないことや、間欠的ファステングを考慮することは重要であるが、食べるときには栄養の質を最大限に高めることと、インスリンと血中グルコースレベルを上昇させないこととで、食べ物の優先順位をつけなければならない。
すべての人にとって完璧な食事の解決策はありません。
あなたにとって最適のものはあなたの状況、目標、嗜好次第によって決まります。
ある人たちにとってはゼロ糖質でより多くの肉を好むでしょう。
ある人たちは動物性食品を避けることを強く感じ、加工食品を最小にして植物ベースの食べ物でうまくやっていきます。
代謝の問題点に取り組むために、治療レベルのケトーシスを目指す人もいます。
これらを極端に行うことはすべて可能であるが、中間のどこかの地点でのバランスをとることは、長期的により維持しやすく、消費するカロリーの栄養密度をより最大化するかもしれません。
多くの人にとって確実に危険なことは、この何十年かの間に推奨されてきた低脂質、高インスリン負荷のアプローチであり、多くの人が低栄養密度で高度に加工された食品を消費するように導かれているようである。
注)栄養におけるビタミン、ミネラルの量はとくに大事です。
そしてこれはあくまで代謝に限定した考察であり、地域性や個人差、様々な要素は別途考える必要があります。
例えば安全な食肉や野菜が手に入れやすいかなども住む地域による(国ごとに)違うでしょうし、それによって選択すべき最適バランスも異なってくると思いますが、あまりその点は突っ込まず(数値なども)大まかな概念(モデル)としてとらえてください