鈴木内科クリニック・鈴美館

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間欠的ファスティングは治療法の選択肢の一つ

間欠的ファスティングは治療法の選択肢の一つ

間欠的ファスティングに関して、個別の適応や、うまくいくとか、いかないとか、危険だとか、女性と男性は違うとか、栄養を満たすのが先とか、アジア人のインスリンの分泌の違いとか、そもそもできないとか、いろいろあると思います。

あって当然なんです。

それがあるからこそ、なぜそうなのかを正確に知るためにも、その枠組みとなる理論(人の身体はホルモンの調節と恒常性の維持のうえに成り立っている)をしっかり共有できないと、成功例も失敗例もその理由を検証していくことができません。

様々な要素が絡んでいるからこそ、共通の考えの枠組みが絶対に必要です。

これがないと個々の経験が全体の進歩へつながりません。

栄養の問題も腸内細菌の問題等もこの枠組みの中で検証していくことができると思います。

 

中医学には弁証論治という基本原則があります。

証に基づいて治療するのですが、この場合の弁証とはあくまでも仮説です。

それに基づき治療し、結果がでなければ再度違う角度から弁証し治療しなおします。

弁証を絶対視することはありません。

かといって弁証は単なる理論であり人の身体はそんなに単純ではないと否定してしまっては、行き当たりばったりの治療となり経験が生かされません。

 

枠組みは必要なのです。

 

間欠的ファスティングはいろいろな治療法のなかの選択肢の一つ(といっても様々なやり方があり得ますが)です。

まだやるべきではない人、できない人、やってはいけない人がいるのは当然です。

ですが治療の選択肢が増えることによって救われる人がたくさんいるはずです。

 

 

そもそも方法論に正しいも、間違いもない。ただ、応用範囲の広いものと、狭いものはある。狭くたってピタッと合えば、あった人には最適。だから、方法論の欠陥をお互いに指摘しあっても意味はない。それより共通点を探した方がはるかにいい。

 

おまけ
中医学では弁証論治という手法にもとづき患者さんを治療します。

新井先生流にいうと、観測事実は望、聞、問、切の四診に相当し、理論仮説が弁証です。

それにもとずき治療を行い治療効果がえられれば実証例とされ、その弁証は正しかったと判断します。治療効果がえられない場合、再度弁証をしなおしたり、修正していくことが大切です。

弁証そのものは多くの実証例から導き出される理論ですが、あくまで仮説であり、治療効果がなければあっさりすてて、違う方向から弁証しなおすこともしばしばあります。

中医学の理論はとても厳密ではありますが、応用するときは自在に取捨選択をおこなうので、治療効果のない理論をむりやり患者さんに押し付ける弊害からまぬかれているわけです。

中医学のみならず患者さんをなおすための医学であれば当たり前のことに思えますが、効果がなくともガイドラインは絶対視し、結果を検証しない現代西洋医学はいったい誰のための医学になってしまったのでしょう。

 

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