鈴木内科クリニック・鈴美館

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03月

カロリー制限で代謝(エネルギー支出量)が落ちる

ダイエットに先立って一人の女性が一日に2000カロリー食事して燃やすと仮定する。

 

医師の指示に従って彼女は適度のタンパク質と低脂肪のカロリー制限の食事に取り組み、一日当たり摂取量を500カロリー減らします。

すぐに彼女の全体のエネルギー支出量もまた一日当たり500カロリーか、もしかすると少なからずそれ以上落ちます。

いやな気分で疲れ、寒く、飢餓感が強く、いらいらしそして落ち込む。

しかしそれに固執するうちに、最終的には改善するに違いないと思い込む。

 

最初、彼女の体重は減少するが彼女のカロリー支出がカロリーの取り込みに合わせて減少するにつれて、体重の変化はなくなる。

彼女の食事への受け入れは良好であったが、一年後状況は改善していなかった。

同じ量の食事をしていたにもかかわらず、彼女の体重はゆっくりと戻り始める。

疲れがあまりにひどかったので、失敗した食事法をやめ、一日当たり2000カロリー食べることに戻す。

彼女の代謝は一日当たり1500カロリーの支出に低下しているので、体重は急いで戻ってくるつまり脂肪として。

 

彼女の周りの人たちは暗黙裡に彼女が意思が弱いと責める。

 

よくある話ですよね?

 

でも彼女の体重が増えたのは彼女のせいではない。

それどころかそれは予期できたことだ。

 

ここに書かれていることはこの100年の間きちんと立証されてきたことだった!

 

The Obesity code より

 

 

 

痩せるためにはカロリーの増減でなく、脂肪の増減を調節するホルモン(主役はインスリン)の異常を治療しなければならない。

さらに悪いことに、2000カロリーに戻しても彼女の代謝は1500カロリーに適応したままだということ。

つまり事態はかえって悪化している。

カロリー支出が重要

もしわれわれが今日200カロリー余計に食べても、その過度の分を熱に燃やすことを体に禁止するものはない。

またはたぶんその余計な200カロリーは便として排出される。

またはたぶん肝臓が余計な200を使う。

我々はカロリーのシステムへの取り込みにとらわれているが、支出がずっと重要である。

何がエネルギーの支出を決定しているのであろうか?ある日我々は科学的エネルギーとして2000カロリー消費したと仮定する。

この2000カロリーの代謝の運命はどうであろうか?

 

これらの使用された可能性は以下を含む。
熱産生
新たにたんぱく質をつくる
新たに骨をつくる
新たに筋肉をつくる
 認知機能(脳)
心拍数を上げる
一回拍出量を増やす(心臓)
運動や激しい身体活動
解毒(肝臓)
解毒(腎臓)
消化(膵臓と腸管)
呼吸(肺)
排泄(腸、大腸)そして
脂肪をつくる

 我々は確かにエネルギーが熱として燃やされるのか、新たにたんぱく質を作るのにつかわれるのか気にしていないが、脂肪として蓄積されるのかは気にする。

体が過度のエネルギーを脂肪として蓄える代わりに、それを消散させる方法は無限にある。
カロリーバランスモデルにおいて脂肪を蓄えるか失うかは本質的に調整されないとし、そして体重の増減は意識的にコントロールできると仮定している。

しかしそのような調節されないシステムは体にはない。

ホルモンが体のどの部分であってもしっかりと調節している。

甲状腺、副甲状腺、交感神経、副交感神経、呼吸、循環、肝臓、腎臓、消化管、副腎システムなどすべてホルモンによって管理されている。

体脂肪もそうだ。体は実際には体重を管理する多様なシステムを持っている。

脂肪蓄積の問題は実際にはエネルギーの配分の問題なのである。

過度のエネルギーが脂肪に転換されてしまう、例えば体温の産生を増やす代わりに。

このエネルギー支出の大部分は自動的にコントロールされており、意識的に管理できる要素は運動だけである。

例えば我々はどれだけのエネルギーを脂肪の蓄積に使うか新しく骨をつくることに使うか決めることはできない。

これらの代謝の過程は事実上測定することは不可能だ。

それらは比較的変わらないものと仮定されている。特にカロリー支出はカロリー摂取に反応して変化することはないと仮定されている。

我々はその2つを独立した変数と推定した。

 

たとえ話をしてみよう。あなたが1年に稼ぐお金を考えてみよう(入金)そしてあなたが使うお金だ(出金)。あなたが1年に10万ドル稼ぎ、同じだけ使うと仮定する。もし入金が2万5千ドルに減ってしまったら出金には何が起こるであろうか?10万ドル使い続けるだろうか?おそらくあなたはそんなすぐに破産してしまうような愚かではないでしょう。

代わりに2万5千ドルに支出を控えて予算のバランスをとるだろう。

入金と出金は依存する変数である。一つの減少は直接もう一方の減少を引き起こす。

この推論を肥満に当てはめてみよう。カロリーの取り込みを減らすことはカロリーの支出がかわらないときだけ機能する。

我々が代わりに見たものは、急なカロリーの取り込みの減少は同様にカロリーの支出を減少させ、そして体はエネルギー予算のバランスをとって体重は減らないというものだ。

 

いくつもの歴史の中でのカロリー減少に関する実験は正確にこのことを示している。

 

The Obestiy Code より引用

今までのファスティングと間欠的ファスティング

今までのファスティングとは、いろいろなやり方はありますが、一般に半日から3日ほどの期間、食べ物を摂らず、水や栄養ドリンクだけで過ごすダイエット法で、内臓を一定期間休めることで、身体にたまっている毒素や老廃物を排出させ、身体が本来持っている力を引き出すというような考えに基づいていると思います。

 

間欠的ファスティングとは、肥満によって起きているインスリン抵抗性を治療するための方法論であり、間欠的に行う点が従来のファステングとは異なりますし、目的はあくまでもインスリン抵抗性の改善です。

それ以外の効果は副次的なものです。

間欠的に行うことでカロリー制限ではおきてしまう体の低カロリーへの適応を防ぐことが可能になります。

 

一日一食は24時間のファステングを連続してすることになります。

間欠的ファステングとは違います。なのでうまくいく場合といかない人がでてきます。

 

間欠的に行うことで、個々人の状況に応じた治療計画を立てることができます。期間も無限、やり方も様々、効果が出るまで続けることが可能です。

 

間欠的ファステングは本来の野生の状態を自然に、意志の力で作り出す感じ。

活動しているときは食べずに脂肪を燃やし続けて活動し続け、食べるときはしっかり食べて休息する。自分のスケジュールに合わせておこなえばそれでいい。

いつでも、だれでも、どこでもできます。お金もかかりません。酵素ジュースもいりません。

特定の商品を必要としません。だから商売にはなりません。

しいて言えば一回の食事には真剣に取り組む必要があります。

本物の食材に関する意識が高まれば、まじめな生産者にはメリットがあるでしょう。

保存のきく食べ物なんて必要なくなります。

カロリー制限が肥満症を難治にしている

 

カロリーの取り込みを減じることは必然的にカロリーの支出を減少させることにつながるので、カロリーの取り込みを減らすことが体重を減らすことになるというのは間違いであるということだ。

 

この一連の出来事は何度も繰り返し証明されてきた。

われわれはただ、この戦略がなんとか今度こそうまくいくことを期待し続けるだけだ。

うまくいかない。それを直視しなさい。心の底で、我々はそれが真実であることを知っている。

カロリー制限や量を減らす戦略はあなたをただ疲れさせ、飢餓状態にするだけだ。

もっと悪いことに、あなたの失った体重はすべて再び戻ってしまう。

私はわかっているし、あなたも知っているはずだ。

 

我々はこの不都合な事実を忘れてしまう。

なぜなら何十年もの間、医者や栄養士、政府や科学者、政治家からマスコミに至るまですべてが我々に向かって、体重を減らすのはカロリーの取り込みとカロリーの支出のバランスですと叫び続けてきたのだから。

 

“カロリー制限が一番”

“もっと食べるのを減らし、もっと運動しなさい”

我々はあまりにそれを聞き続けたために、それが正しいのかどうか疑問に持つことがなくなった。

 

かわりに責任は自分たちにあると信じてしまう。

失敗したと感じるのだ。食事療法がちゃんとできていないと暗黙裡に批判される。

または意志が弱いと思われ、意味のないつまらない話を聞かされる。

 

思い当りませんか?
失敗は我々のせいではない。

量を管理しカロリーを減らす食事法は事実上、失敗することが保証されている。

食事を減らしても体重減少は続かない。

 

The obesity code より
カロリー制限の無意味さと正にそれが肥満症を難治にしていると繰り返し主張しています。

しっかり食べないとファスティングはできない

意味わからんと思いますが、しっかり食べないとファスティングはできませんよ。

一日一食なら、24時間のファスティングを毎回することになりますが、一回でしっかり食べられますか。

それができる人でないとやったらだめです。

カロリー制限は絶対にしてはいけません。

体重が減っても基礎代謝をおとしたら取り返しがつきません。ファスティングは一回一回しっかり食べなさいってことですよ。

そして食べない時間もしっかりとる。

だから間欠的ファステンィグなんです。

人を太らすものは何か?

人を太らすものは何か?

 

砂糖とでんぷん質の食べ物。

そんなことは1900年代以前にはすでに当たり前に分かっていた。

 

現在、誰もが常識だと思っている、医者や栄養士や肥満の特集の雑誌でもひたすら言われているカロリーの取りすぎが肥満の原因だ。

 

もっと食べるのを控えて、運動しなさいという指導は実は以前にはなかった。

 

食品をカロリーで考えるというのは1900年代から始まった新しい(科学的な!)考え方だった。

このころの抗生剤の発見や衛生環境の変化が人の平均寿命を飛躍的に伸ばし、人の死因が結核や感染症から変化したときに、1950年代になって注目を集めたのが心臓疾患である。実際には心臓病が増えていたわけではなかった!

心臓疾患のリスクが高まるのは60歳代からで、その前に結核などで亡くなることが多かったというわけであった。
そしてアメリカでは犯人探しが始まって、脂肪が悪者にされた。

 

ただここで問題が出てきた。

脂肪が悪いということになると、必然的に食べるものはタンパク質か炭水化物しかない。

タンパク質は脂肪を多く含むものが多い。

となると炭水化物を増やすしかないが、炭水化物は肥る原因といわれている。

 

この矛盾を解決してくれたのがカロリー理論である。

人を太らせるものは特定の食品ではなく、あくまでもカロリーの全体量である。

カロリーの取りすぎと運動不足が人を太らせる原因であると決められた。

そして、アメリカでは1980年以降、政府の決定によって、食事のガイドラインが定められ、5年ごとに改訂された。

その中にはあのフードピラミッド(炭水化物か一番下の基本となる食品である)が含まれている。

世界中がそれに従った。

 

多くの砂糖を避けることが“アメリカ人のための食事のガイドライン”の明白な目標であったにもかかわらず、砂糖の消費の増加もとにかく2000年まで続いた、すべての注意は脂肪に集中していたので、目をそらしてしまっていたのだ。

 

すべては低脂肪、低コレステロールであり、そして誰も砂糖に注意を払わなかった。

食品加工者はこのことを見つけ出し、加工食品の味を上げるため砂糖のくわえる量を増やした。精製された穀物の消費は増加した。
結果はまさに、アメリカ政府が食事の内容に介入してから肥満症が増大している。

そしてそれは世界中に広まった。

本来の人の代謝の基本は脂質代謝

脳はケトン体が大好き。

体は脂肪酸が大好き。

糖はそこにあるときは先に使わないといけないので、実は仕方なく使っている。

でも、糖ばかり使わされるうちそれに依存してしまうようになった。

 

そして脂質代謝機能が衰えてしまった。

 

本来の人の代謝の基本は脂質代謝です。

あくまでも肥満症のメカニズム

一連の投稿はThe Obesity Code の紹介です。

この本の内容は深いため、どうしても一部分のとぎれとぎれの情報では誤解されてしまう方が多いようです。それでも重要な内容なので、多くの人にわかってもらえるようにいろいろな形で紹介は続けます。

ただお断りしておきたいのはこの本はあくまでも肥満症のメカニズムを大きな枠組みの中でとらえて、治療することを目的としています。

そこが理解できるといままでの議論の誰もが正しい部分があり、だれもが不完全であるということがわかり、その不完全な部分のあら捜しには意味はないということもわかります。

その共通の土台の上で、さらに人の体の仕組みのわからないところを議論して発展していくことを意図しています。

その発展の中に、肥満症以外の人への応用や2型糖尿病の様々な病期での状態や1型糖尿病もはいって来ますが、ネット上には出てきていますが、これはまだ本にはなっていませんし、確認したわけではありませんので、僕は今の時点で理解できているわけではありません。

繰り返しますが今のところはあくまでも一般的な肥満症への考え方の枠組みの紹介です。

 

それ以上のことは個々人で考えるか、実際に文献で調べてください。

 

とにかくこの本はすべての医師の方に読んでいただきたいです。

 

特に糖尿病とは共通点が多いですが、同じというわけではありませんのでご注意ください

。単なるダイエット目的の場合も参考にはなると思いますが、それを目的で書いているわけではありません。

 

個人的にはスポーツへの応用は自分の体で実験していますが、これも自己責任です。

 

肥満症は糖尿病をはじめとするあらゆる疾患の入り口になります。その肥満症に対して医師たちが全く関心を持たず、間違ったカロリー理論をおしつけて患者を苦しめている。そのことを著者は段階的にあらゆる角度から科学的に検証し、現在の枠組みがいかに科学的とは言えないということを完膚なきまでに論破していきます。

しかもそれを世界に向けて発信している。

それによってケトジェニックを理解していた医師たちでさえ、多くの修正をすでに行っています。

ファステングに関してもかなり誤解があるようです。

安易に取り組んだり、むやみに恐れたりする前に、まず正確に分かっていることを理解すること。それが第一番目です。

ファステングは以前からその効果(それこそ、2000年前から)のあることは知られていますが、知識がなければ危険なのは当然です。

それで害が出た人がいたからと言ってすべてを否定してしまったら、糖質制限で失敗した人がいるから糖質制限が危険だといっているのと同じになってしまいます。

 

著者は糖質制限やケトジェニックの効果を否定しているわけではありません。

それどころか、それはもう当然のことととらえています。

そのうえで見過ごされてきたことを指摘しているわけです。タンパク質でもインスリンは分泌されるということは事実ですから、それを踏まえて修正していくことで、今まで理解できなった現象もさらにわかりやすくなっていきますし、それでさらに救われる人がもっと増えるはずです。

 

タンパク質でもインスリンを分泌させるという事実をもって、糖質制限自体が誤りであったかのような記事が出ていますが、それとは次元が違います。

しかし、事実は事実なのでこの修正を受け入れなければ、かえって糖質制限が大間違いであったかのようにされてしまいます。

糖が悪さをしないために

糖が悪さをしないのは、筋肉や肝臓のグリコーゲンを空にした状態で補充するとき。

グリコーゲンが満タンな状態でさらに糖をとって押し込めるから害がある。

要するに空腹時の活動を十分することが大事。

空腹で運動すると筋肉が分解されて減るというのは誤解

空腹で運動すると筋肉が分解されて減るという誤解は、筋肉中のグリコーゲンの減少をとらえているようだ。

とにかく、グリコーゲンの変化は水の移動を伴うため体重の変化が大きい。

家庭用の体重計ではグリコーゲンの変動を筋肉量の変化として計算している。

そういう意味が分かっていれば結構正確だということが今回のマラソン大会での自分の計測から分かった。