鈴木内科クリニック・鈴美館

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02月

高たんぱく食の大きな問題点

高タンパク食の大きな問題点は体重減少には役立たないということです。

理由はインスリンが体重増加をおこすから。精製された炭水化物の摂取を控えれば、血糖とインスリンレベルを下げることができる。しかしすべての食べ物はインスリンの分泌を引き起こす。アトキンスは食事によるタンパク質は血糖の上昇を引き起こさないので、インスリンを分泌させないと述べたがこれは正しくありませんでした。

釜池先生も同様の認識であり、これも正しくありませんでした。

江部先生はブログの中でタンパク質はインスリンを分泌させるがわずかである。としていましたがこれも正確ではありませんでした。

僕もセミナーで肉はいくら食べてもインスリンが出ないので、ご飯と一緒にたべないかぎり太りませんと言ってきましたが、間違いでした。

インスリンインデックスは疑いようのない事実です。

このことが反映されて、ケトジェニックダイエットでは低糖質、適度のタンパク質、高脂質を推奨するとなり、その前の低糖質、高タンパクから変化したわけです。

糖質制限の必要性

ファスティングという手法をとりいれると、ケトン体をだすために厳密な糖質制限をする必要性はなくなってくる。

大事なのはケトン体質であり、糖質制限そのものではないのだから。

かといって今のロカボ(穏やかな糖質制限)とも違う。

ただ糖質量は緩くていいというものではない。

逆に糖質量が少なくても、栄養価のないものに対してより厳密に制限する必要があるからだ。大事なのは糖質の量だけでなくその質になってくる。

厳しい糖質制限をする以上に効果的にケトン体質になれるのだがら、今まで一律に糖質量だけで制限されてきた食品も見直し、その利点を再評価する必要がある。

この点は従来の糖質制限を批判してきた人たちの意見も参考にすべきだ。

しかしながら、対症療法としての糖質制限の必要性はたしかにあったし、それで多くの人がひどい治療から救われてきた事実を無視して、やっぱり糖質制限は危険だったといわれることに対してはそれは次元が違うといいたい

。いろいろな事実が分かってきて修正することは必要で恥じることでもないし、糖質制限の先駆者の先生たちの功績は変わることもない。

また、がんの患者さんやインスリン分泌がすでに落ちてしまっている患者さんになどにはまた別の対応も、状態に応じて必要なのは言うまでもない。

ヒトのからだの適応能力

体は常に適応しようとします。

必要なものであっても過剰に補えば、工夫して節約したり、作り出す働きがおとろえてしまいます。

ちょっと足りないぐらいが一番いいのかもしれません。

体の恒常性維持の働き

常に同じ刺激が加わると、体はそれに適応し反応が鈍くなってしまいます。

そのためホルモンの分泌例えば、副腎皮質ホルモン、甲状腺ホルモンや成長ホルモンなども日内変動があり、刺激の波を作っています。出続けることはありません。

 

例えば、静かなところで寝ている赤ん坊は外の突然の騒音で目を覚まし、再び寝てもまた騒音があれば目を覚まします。間に静かな時間があれば騒音に慣れるということはありませんが、つねに同じレベルの騒音が続いている状況では慣れてしまい目を覚まさなくなります。

 

インスリン抵抗性とはこのような状況で、繰り返される食事によってインスリンレベルが下がっている時間がインスリンレベルの高い時間に比べあまりに短くなってしまったために、インスリンが効きにくくなり、そのためさらにインスリンの分泌が必要になっていく悪循環が起きている状態です。
このインスリン抵抗性を治療するためには、インスリンの分泌されない時間をとることがとても大事なことになります。そしてほとんどの食事がインスリンの分泌刺激になりますから、間食をしないということと、食事の回数はとても重要です


体は恒常性維持の働きで、必ず環境に適応しようとします。

カロリーを減らすのは基礎代謝を減らし、カロリーの出費を抑えてしまいます。運動もその分食欲をおこして食べさせようとします。低糖質、高脂質の食事であっても、高糖質の食事中心であった人ほど最初の効果も大きいですがやはり停滞期はやってきます。

 

ファステングはその点、体の適応が起こらず、しかもその頻度や期間は、重症度に合わせて自由に延長していけます。

間欠的に行うことで、自分の都合に合わせておこなえばよく、やめるのも自由です。

忙しい時、ちゃんとした食材がない時、人と会わないときなどに食事をしない選択をすればいいだけです。

となると一回の食事がとても大事になります。何を食べるかについては、脂質やタンパク質、糖質についてもその量ではなく中身について個々の食品ごとに検討されていくべきものです。本当に栄養のある食事は満足度が高く、結果的に食事量が減っていく効果もあります。インスタントな食品や栄養のない食事をするのは、無駄にインスリンの分泌を促進するだけです。
ファステングはあまり宣言してやるものではありません。

自己責任で、こっそりやりましょう。周りが心配しますので。

間欠的ファスティングのやり方

間欠的ファステングのやり方ですが、普段の食事は、砂糖や精製された穀物特に小麦製品は避け、低糖質なものにし、適度のタンパク質と良質の脂肪をしっかりとるようにします。

人工的なものは避けて、できる限り本物の食材を選ぶようにします。

普段から3食の人はまず、朝食から抜きます。

水分はしっかりとること。紅茶、コーヒーなどOKです。バター珈琲ーもおすすめです。

朝食抜きは比較的簡単だと思います。

間食はしないこと。

つぎに、一週間のうち、3日か2日お昼も抜く日を作ります。

自分の都合に合わせて、忙しい日などにするといいです。暇な時より楽にできます。

人と会うときなどは無理してしないこと。

あくまでも、自分の都合に合わせてします。

この程度でも、体重が減ってくればいいですが変わらない場合、お昼を抜く日に夜も抜いて一日のファステングをします。

このときは、骨スープをつくっておいて、とるようにすると比較的楽です。

一週間に2,3回ファステングの日を作ることが間欠的ファステングです。

これによってカロリー制限の弊害の適応による低代謝を防ぐことができます。

痩せられない原因

発想を変えないと肥満は解消しません。

同じことを何度も書きますが、痩せられない原因はその体重にセットされてしまっているからです。

そして間違った体重にセットしているのはインスリン抵抗性です。

痩せられないのはインスリン抵抗性が改善していないからです。

インスリン抵抗性の改善方法はインスリンの分泌を刺激しない食事をすることですが、それでは純粋な脂肪しか食べれません。

肉を食べてもインスリンは出ます。

ホエイプロテインも強くインスリンを分泌させます。

血糖値が急に上がる糖質の食事ではインスリンはもちろん出ますが、糖質のことだけ一生懸命こだわっても、食事をすればいずれにしろインスリンは出るんです。

しかし食事はしないわけにはいきません。

だから、痩せなければならない人は回数を減らす必要があります。

その代り、その食事はインスリンが出ても構わないからしっかり栄養のある食べ物にこだわりましょう。栄養とはカロリーではありません。エネルギー源は体脂肪としていくらでもすでに体に蓄えられています。血糖が上がらなくても、中身のない食事をしてインスリンを分泌させていては、いつまでたってもインスリン抵抗性は改善されません。

リバウンドの原因

肥満の人がカロリー制限や運動して一時的に体重を落としても、時間がたつともとの体重に戻るのは、その体重になるようにセットされてしまっているからです。

エアコンの温度の設定が高すぎれば、扇風機を使おうが氷をいっぱいおこうが、やがて元の温度に戻ります。

設定を変えない限り、何をやっても無駄に終わってしまう。

まちがえた温度に設定してしまう原因がインスリン抵抗性であり、この治療こそが必要になります。

 

野生動物に肥満症はいない

野生動物に肥満症はいない。

脂肪を蓄えた状態と肥満は違う。

食べたいだけ食べても肥満にはならない。

本来の食事というものはそういうものだ。

栄養が足りた時点で、満足するものであり、意識して食事量を控えることもない。

痩せた状態は、狩りをするにも、捕食者から逃れるためにも圧倒的に有利である。

食べられないときに備えて、余計に脂肪を蓄える本能があって、飽食の時代にはそれが当てはまらないのだという仮説は間違いであった。

食べすぎるのはその食べている食べ物が本来食べるべきものでないからという指摘は全く正しい。

糖質制限は対症療法

 

糖質制限は対症療法としては間違いではなかった。

 

従来のカロリー制限や薬物治療は事態を悪化させているだけだ。

しかし、タンパク質がインスリンの分泌刺激になることを知ってしまうと、話しはぜんぜん違ってくる。

糖質制限ではうまくいかなかったケースの理由もわかってくる。

そもそも、厳密な糖質制限の必要性の根拠が揺らいでしまう。

糖質制限を勧めてきた僕にとって不都合な真実だか、患者さんにとっては大きな福音だ。

菜食vs肉食は問題の本質ではない

菜食vs肉食 は問題の本質ではない

 

糖質代謝

vs

脂質代謝 が大切

その調整をするのがインスリンであり、

調整の破綻の原因はインスリン抵抗性

ここまではわかってた。

 

Eating

vs

Fastin

のバランスの崩れが本質であり、

その調整もインスリン

糖質は血糖を上昇させ、インスリンの分泌を刺激する。

タンパク質も血糖への影響は最小限でありながら、インスリンの分泌を刺激する!

脂肪の血糖とインスリンへの影響はどちらも最小限である。

純粋な脂肪のみの食事をのぞき、なにを食べてもインスリンへの分泌刺激は起きてしまう。