鈴木内科クリニック・鈴美館

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ケト適応の生理学 ナンバー4

ケト適応の生理学 ナンバー4

ケト適応と生理学 ナンバー4
インスリン抵抗性とは体の細胞が正常なインスリンのレベルに反応せず、筋や肝、脂肪細胞が血流からグルコースを吸収することが難しくなること。これを補うため、体はよりインスリンの量を増やします。それによって初期には血中のグルコースレベルは正常に保たれるが、次第に血糖値が上昇し、前糖尿病状態からメタボリック症候群、さらには2型糖尿病をはじめとする代謝異常の病的状態をひきおこすことである。

低糖質な食事は長期的にはこのインスリン抵抗性を改善させることができます。
しかしながら低糖質な食事に適応すると(以前の記事、ケト適応)脳は75%までをケトン体を利用するようになりますが、残りはいぜんとしてグルコースを使うため、そのグルコースは糖新生で肝により作られ、筋は脳にグルコースを優先して回すため脂肪酸を優先するようになり、グルコースの取り込みと利用をひかえることになる。つまり糖を取り込むGLUT 受容体は筋肉レベルで抑制されています。

 

このため朝の空腹状態の血糖値がたかめとなり、急に糖質を含む食事をとったときは急激な血糖値の上昇がおこりやすくなる。この時、いわゆる糖質酔い(頭痛、不快感)といわれる症状も起こりやすい。このケト適応下で糖負荷テストをすれば血糖は軽く200を超えてしまいます。このことから、低糖質な食事がインスリン抵抗性を悪化させ、糖尿病をあらたに発症させるかのような批判の論文が多数存在しています。

しかし、この低糖質に適応した状態での糖負荷テストの結果は、最初に述べた病的状態でのインスリン抵抗性によるものとは質的にことなる生理的なグルコース節約機構の結果であり、有害なものではありません。

また、この状態は、一日当たり100から150gの炭水化物をとれば数日で元に戻ります。妊娠時などにどうしても糖負荷テストを受けなければならない場合は、このことに十分注意して受けなければ正確な結果が得られません。

脂肪代謝を中心とした低糖質の食事を続けることはさまざまなメリットがあります。

朝の血糖値の上昇や、たまにとった糖質での急激な血糖上昇に不安を覚える人も多いと思いますので記事にしました。

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