鈴木内科クリニック・鈴美館

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ケト適応の生理学 ナンバー1

ケト適応の生理学 ナンバー1

ケト適応の生理学 ナンバー1
ヒトのエネルギー源を糖質代謝中心から脂質代謝中心に変える過程のことをケト適応といいます。いったんケト適応すれば、身体能力や脳の機能の向上、疲れにくく、回復も早くなり、さら情緒の面でも安定するなど精神的な効果も高く、日常生活において素晴らしいメリットがあります。また、糖尿病、メタボリック症候群、肥満をはじめとする様々な疾患が、糖質代謝にかたより、脂質がエネルギー源としてほとんど使われていないことが大きな原因である代謝異常であることが、その治療効果からもはっきりしています。さらに今後、癌の治療において、ケト適応状態になることは治療可能範囲を拡大するうえで不可欠であると思われます。それは癌がまさに糖質代謝中心であるからです。

糖質制限の効果の本質も、このケト適応状態にあります。体重の減小などはむしろケト適応する過程でおこる副作用のようなものですが、痩せたい人にとってはむしろ好都合であるというだけです。いったんケト適応状態に入れば食欲は完全にコントロールされますので、体重のコントロールはとても楽になります。多くの方が、糖質制限をしているつもりでもなかなか痩せられないのは、ケト適応に関しての理解が不十分で、そこにいたっていないためだということに気が付きました。それで、このケト適応についてわかったことを紹介したいと思います。また今流行中のロカボ(穏やかな糖質制限)ではケト適応することはできません。(ケトン体を出さないレベルの糖質制限ですから当然ですが)ロカボの効果は単に糖質の量を減らすことによっておこる量的な効果であり、ケト適応とは質的な変化をもたらすもので大きく違います。(いったん、ケト適応状態を経験したのち、徐々に糖質量をふやすという選択は個人次第であり、問題ありません)

 ケト適応する過程は段階をえておこなわれます。糖質を厳しく制限すると血中ケトンが高いいわゆる生理的なケトーシスと呼ばれる状態になり、これが最初の段階ですがこのケトーシスの状態とケト適応の状態をはっきり区別する必要があります。(つづく)

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