鈴木内科クリニック・鈴美館

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04月

えぎれ(反応性低血糖)

鹿児島や宮崎には えぎれ という方言があります。

 

これは単なる空腹状態ではなく、冷や汗や脱力を伴うかなりひどい低血糖状態のことなのですが、えぎれをおこす人とおこさない人がいるので、おこさない人には理解されにくいと思われます。

 

普通は空腹状態が続いても低血糖にはならないように血糖を維持する仕組みが働きますので、そこまでの低血糖にはなりません。
インスリンの分泌が遅れることによっておこる糖質摂取後の高血糖と4時間から5時間後におこる低血糖が特徴的で機能性低血糖、または反応性低血糖ともいいます。

 

えぎれをおこす人の中にはえぎれをおそれて(空腹状態が怖い)四六時中食事をするために肥満になってしまう人もいますが、むしろやせている人もおおい印象があります。

原因ですが、多くの場合遺伝的要素が非常に強いと思います。

 

低血糖症

 

このグラフは朝食抜きで昼に天せいろ(糖質75gぐらいかな)を食べた僕(赤)と家内(青)の血糖変動値です。

 

2時間値で200を軽く超えていますから、負荷テストであれば糖尿病と診断されるレベルです。

実は5時間値まで測る予定でしたが4時間半で冷や汗が出始めたので糖質をとってそこまでとなっています。

家内はかなりひどい機能性低血糖症なのですがそれは若い時からで、家内の母親(太ってます)と弟もえぎれをおこします。

父と姉にはないということです。

あくまでも印象なのですが、えぎれという言葉があることからも関東や東北より九州の人に多い気がするのですがそこははっきりわかりません。
あと、妊娠糖尿病の診断でスクリーニングとして糖負荷テストがなされますが、機能性低血糖症の方は糖尿病と誤診されるリスクがありますのでご注意ください。

 

家内はかなり極端ですが、実は糖に対する反応は人により程度は様々で、これが正常といえる反応曲線があるわけではないのです。

 

これに関しては元三内科教授の納先生のすばらしい研究があり、参考になります。
訂正 お姉さんとその娘さんもえぎれがあるそうです。二人ともとてもスマートです。