鈴木内科クリニック・鈴美館

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2014年

嘔吐下痢症(感染性胃腸炎)に五苓散

嘔吐下痢症(感染性胃腸炎)に五苓散

去年の記事です。多くの方にシェアしていただき、ありがとうございました。

今年も感染性胃腸炎の季節がやってきましたので、まだご存じない方の為に再度アップしておきます。

 

ナンバー1

 娘が小学校に入学するときですから、10年以上前のことです。病院から帰ると妻から、娘の友達が嘔吐下痢症にかかり、明日入学式なのに出れそうもないんだって、かわいそうに。ときいて、ちょうど五苓散のことを知ったばっかりの僕は、そりゃおしえてあげないといかんと思い、もう夜でしたが五苓散もっておしかけました。
昼間小児科にいって、薬ももらい、点滴もしたけどまだ吐いているから、もう明日はあきらめていますというご両親に、大丈夫とこのときは根拠なく自信のあるふりをし、五苓散をお湯でといてすこしずつ飲ませてあげました。(このときはまだ、注腸法はしりませんでしたので)飲ませてから、ご両親と雑談していると、またゲーと嘔吐している。内心ややひやひやしながら、すこし飲ませるスピードが速かったようですので今度はスプーンで舐めるように30分くらいかけてもう一度のませてください。といってその場を去りました。

翌日元気にその子は入学式に出席でき、大変感謝されました。

その後吐くことはなく、2時間ほど寝た後、お腹すいたーといっておきてきたそうです。たいへん印象深い経験で、その後僕が漢方にのめりこむきっかけともなりました。

その後も病棟、外来、老健施設などで嘔吐下痢とみれば五苓散をもちい、いずれにおいても著効しどれだけ助けられたかしれません。
僕が漢方を知る以前、娘が嘔吐下痢になり、家内もうつって3,4日苦しみそれはたいへんな思いをしたことがあります。あのとき、知っていればなーといまでも思います。
下痢や嘔吐は悪いものをだそうとする体の働きだから、無理に止めてはいけない。自然に収まるのを待てばいい。という考えは半分あっていますが、半分は間違いです。

感染性胃腸炎は単なる食中毒とはちがいます。

ウイルスに対する過剰な体の反応であり、自然にまかすことは体力のない人や小児においては危険です。

五苓散はたんなる下痢止めや吐き気止めではないのです。

 

 

ナンバー2

感染性胃腸炎流行しています。この時期、嘔気、嘔吐があって下痢を伴えば、まず感染性胃腸炎と判断していいと思います。

原因となるウイルスではノロ、ロタが強い症状を引き起こすとして知られていますが、ほかにも同様の嘔吐下痢症状をおこすウイルスはあるので、検査をしてウイルスを調べること自体にはあまり意味はありません。
病態的には東洋医学的には水毒状態としてとらえています。噴水状の嘔吐は水逆の嘔吐といいます。西洋医学的に病態を説明すれば、ウイルスの感染により胃腸の機能が停止し、水分の吸収ができなくなるため、腸にたまった腸液はそのまま下痢となり、胃液がたまると噴水状に吐いてしまうことになります。
当然脱水状態になってのどが渇きますが、水分をとれば、ふたたび吐くだけですのでさらに状態は悪化してしまいます。
西洋医学的には、吐き気止めや下痢止めは効果なくかえってよくないので、もっぱら対症療法的に点滴などで脱水を予防しながら自然に回復するのを待つしかないとなっています。 また「ウイルスに効く薬などの特効薬はありませんので、手洗いうがいなどの予防が一番大切です。」とテレビなどで権威のある先生が解説しているのを聞いたことがあると思いますが、これは間違っています。
自然経過では2.3日は苦しむことになります。予防といっても、家族の中の一人発症すれば、感染力はとても強いので、防ぎきれるものではありません。

この状態にたいして五苓散という特効薬があるんです。薬局でも普通に購入することができますし、医療機関にもあります。外来においては最初の一回は吐き気があるため微温湯(10㏄ほど)にとかして注腸し、点滴をしますが2時間後くらいにはもう効いてくる場合がおおいですし、その後翌日にはかなり改善しています。
個人の医療機関でも、救急外来においても非常に威力を発揮する治療方法であり、漢方医に限らず、おおくの医療機関に当たり前にひろがってほしいのですが、感染症の専門医はまったく無視で広めようとするつもりもないようです。どこか糖尿病の食事療法としての糖質制限のあつかいと似ている状況のような気もします。

詳しいことは、(感染性胃腸炎、五苓散)としてネットで検索してみればわかるはずです。小さいお子さんのいる家庭にかかわらず、絶対に必要な知識です。五苓散のあまりの即効性と効果に驚いて、本格的に漢方をみなおして、漢方の勉強を開始するきっかけになる先生もおおいのですが、僕もその一人でした。

糖尿病治療における糖質制限

糖尿病治療における糖質制限の意味や意義を理解すれば、2型糖尿病に関してインスリン治療の必要性がないことはすぐにわかります。

食事や運動でもコントロール不良な糖尿病患者(2型です)に対し、糖尿病学会は早めのインスリン治療をすすめる啓蒙活動をしてきました。

早めにインスリンを開始して膵臓を休めましょうというわけですが、この場合の食事療法とはカロリー制限であり、糖質はたっぷりの食事ですので膵臓が休まるわけはありません。

糖尿病の専門医たちが糖質制限を受け入れられない最大の理由は、早めのインスリン治療を勧めることがまったく無意味であり、インスリン治療の適応に大きな見直しが必要であることを認めなければならなくなるからではないかと想像してしまいます。

内因性のインスリンが出せない1型はインスリン治療が必要なのは当然ですし、2型から進行して内因性が絶対的に不足してきた場合も必要といえるので、患者さんにはわかりにくいのだと思います。

減塩社会

ついこの間、クローズアップ現代が 減塩社会への取り組み というテーマを放送していた。

国をあげて取り組んだイギリスの成功例や、減塩の調味料を一般に周知させる取り組みをしている食品業界、家庭の中でどうしたら減塩できるかの工夫などを紹介していた。

強い違和感をおぼえたのは減塩すること自体がまったく疑いなく正しいという前提である。

真面目に減塩に取り組んだが血圧は下がらないという患者さんはいっぱい見てきたし、減塩して血圧の薬をやめられたというケースもほとんど記憶にない。

糖尿病の治療やダイエットが目的と思われがちな断糖肉食であるが、驚くべきはその高血圧に対する改善効果だ。降圧薬の減量や離脱に成功する例がいくらでもでてくる。(しかも短期間で)。血圧の薬は飲み始めたら一生のまなければならないという迷信も、減塩の効果のなさからきたあきらめなのかもしれません。

いかに減塩の調味料をアピールすべきかなどど番組の中でとりあげていたが、味噌や醤油などの調味料を減塩調味料にするために保存の為、どれほど化学薬品がつかわれることになるのだろうか。イギリスでは減塩にとりくんだことで医療費がさがったと放送していたが、、、本当?

生活習慣病を防ぐ目的で喫煙の次に重要なのは減塩です。と放送していましたが違います。答えはもう出ています。

裸足でjog。

裸足でjog。

今日は曇りでジョギングに絶好だったので30kmに挑戦してみた。

ほぼ8分/kmの同じペースで走りきれた。3時間58分。

20km以上走ったのは久しぶりだったので、最後は足全体の疲労感できつかったものの、膝の痛みは起こらず、足裏も問題なし。

足裏の変化に最近気がついたが、硬くはないものの前足部の部分が厚みがまし肉球が育っている感じ。

小石が足裏にくっつきにくくなっている気もする。荒いアスファルトの上でも痛みの感覚が前より少なくなっている。

普通のアスファルトの上であれば、裸足の方が走りやすいと思えてきた。

朝食なしで、途中、糖質の補給もしなかったがガス欠にはならなかった。このぐらいゆっくりなスピードではグリコーゲンはあまり消費されないのかな。

膝の痛みで20km以上走れなくなっていたのに、裸足でなら走れるというのは本当に驚きだ。

靴にたよった走りが僕の故障の原因だった。NAHAマラソン、落選しちまったが、なんと追加募集で再抽選があるとのこと。当たってくれ!

 

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JAの大会にて糖質制限と肉食のすすめの講演

JAの大会にて糖質制限と肉食のすすめの講演、無事終了。

なかなかの反響でした。お米を作っている農家さんたちもいっぱいいらした会場で糖質制限の話ですから、ちょっと心配でしたが杞憂でした。

よくこんな講演をさせてくれたなーと思います。感謝です。会場には200人以上の方がこられていました。

 

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氣を補うのは穀物

気を補うのは穀物です。

慢性的に過剰に補気されることがお血、気滞、水滞などの病理の原因であり、飽食の時代の現代においてはかなりの人が断糖によってよくなると考察しましたが、気を補う穀物を完全に否定するつもりはありません。

風邪などからの回復期や、気を消耗したと感じた時など穀物はおおいに有用だと思います。

その辺の加減は自分で見極める訓練が必要です。

ある程度の糖質をとりつつ健康的な体形と活力を維持している人はそれがわかっている人ですが、それをめざしたいと思っています。いずれにしても、強力な補血、補陰作用のある肉食は有効ですので、しっかりとっていきましょう。

初めて裸足で走ってみたのは5月10日

初めて裸足で走ってみたのは5月10日。走るというより歩くぐらいのスピードで、アスファルトのうえの小砂利をふむたび、いててといいつつ3km。

足の裏はひりひりとしたが、ほかはどうもない。

2日後今度は5km、案外走れた。

調子に乗って2日後どこまで走れるか試したら、9kmで足裏に水泡ができ、終了。

1週間ほどで回復。その後も週1、2回、5kmから10km裸足で走ったり、ビブラムで走ったりしていた。

7月31日裸足で15km、1時間45分。

8月3日には20km、2時間25分。

とってもゆっくりではあるが、一応ジョギングらしいかっこになってきた。足の裏はほぼ無傷。なにより膝の痛みがでないのがうれしい。

20km走った翌日でも筋肉の心地よい疲労感はあるが、体の痛みはどこにもない。
去年の初めての菜の花マラソンは35kmで膝の痛みで走れなくなり、あとは痛みをこらえて歩いて4時間56分。

その後膝の痛みが、すこし練習で距離を伸ばすと出るようになり、練習で15kmくらいまでしか走れなくなっていた。

今年の菜の花は走れたのは25kmまでだったので6時間近くかかってしまった。

フルマラソンにはいままで4回出ているが、最後まで走り続けられたことはまだない。

もうマラソンは無理かなと思っていたが、裸足ランニングの可能性にわくわくしている。

コレステロールは悪くない!No.5

つづき ナンバー5農耕社会でなく、肉食禁止されていなかった沖縄では、肉にたいする妙な偏見は植え付けられませんでした。 結果日本で一番の長寿県だったわけです。しかし、現在の沖縄は逆のまちがった知識を広められ、一位の座から滑り落ちてしまいました。 そんな沖縄の渡辺先生の最新本です。僕の結論はこの本。

コレステロールは悪くない!No.4

つづき ナンバー4治療食としての断糖肉食の効果は2週間以内にすぐにあらわれ、1ヶ月も実行すればだれでもその結果に驚きます。 単に体重の減少や血液データの改善だけではなく、はっきり自覚していなかったさまざまな自覚症状の改善をも伴うからです。当然疑問に思うのは、これほどまでに効果のある食事方法なのに、特に肉食について、なぜ古くからの日本の健康食のなかではできるだけさけるべきとされてきたのかということです。日本の肉食は明治になってから始まったというのは正しくはない。縄文時代から肉食はなされていたが、はじめて肉食禁止令をだしたのは天武天皇です。 道教や仏教の影響とされるがそれだけとは思えない。日本での肉食禁止の内容の変遷や、そのなかで庶民がどのように肉を食べていたのかなどは調べていくと面白いのですが本題とすこし外れてしまいますのでここでははぶきます。

農耕社会のなかで権力者は庶民に貴重な肉を食べさせたくなかった。単に禁止してもやはり食べる人はでてくる。そこで肉に関してはさまざまな否定的なキャンペーンがなされた。獣肉食のタブーはそれを扱う人々までおよんでいる。

強調したいことは古くからの日本の健康食が、肉食が原則として禁止されていた状況の中でつたわってきたということだ。 禁止されているのだから、肉など食べなくても人間は健康に生きられる、いやむしろ肉など食べないほうがいいのだという考え方を広めることは当然とも思えてくる。

実際日本の健康食は、味噌や納豆などの発酵食品にみられる植物由来のたんぱく質のとり方の工夫や、鰹節などの保存食、どうしても炭水化物に偏りがちでビタミンの不足をきたしやすいことからいろいろな野菜をとることをすすめ、食物繊維を多く含む根菜類などをとることで血糖の上昇をゆるやかにするなど、さまざまな知恵の宝庫である。 ”まごわやさしい”はまさに肉食禁止状態で健康長寿を目指した集大成ともいえる。漬け物などの発酵食品や食物線維も肉食しない日本人の腸内細菌叢を最適化するために役立っていたに違いない。

現代の食生活をみれば、むかしの日本にはなかった食品のオンパレードだ。特に小麦製品や、砂糖などの摂取量の増大による糖質中毒状態や、食品添加物やマーガリン、人工甘味料などの問題もある。これらによって健康を損なっている人に、肉食禁止時代の食養生をすすめても、ほぼ実行不可能であったし、実際効果も弱いしすぐにはでない。

排毒より修復に必要な栄養をしっかりとること。

”断糖肉食”は、まさに飽食の時代の現代に最適な食養生である。

コレステロールは悪くない!No.3

つづき ナンバー3

ここで質問がありました。コレステロールのとりすぎと脂肪肝、肝機能障害との関連についてです。

日常の臨牀の中でみる脂肪肝の原因の多くは中性脂肪です。 中性脂肪が高値となる原因は炭水化物であり、コレステロールではありません。

つまり断糖によってすみやかに脂肪肝は改善し、肝機能値は正常になります。このタイプの人はいわゆるメタボ体形か、おなかぽっこりの隠れ肥満の人です。

みのがされやすいのが中性脂肪も低値で、コレステロール値も低いのに脂肪肝と肝機能障害があるものです。 カロリー制限や低脂肪食をしているやせ気味の女性におおく、原因は不明とされていますが、飢餓状態におけるストレス反応です。

つまり皮下脂肪を内臓脂肪におきかえて栄養不足に対応しようとしているわけですから、コレステロールをおおく含む肉食でこれもすぐに改善します。このタイプの人は同時に果物を過剰摂取していることもおおく、いわゆる果糖による脂肪肝もみられます。

つまり、コレステロールが不足するために肝機能障害をおこすことはあっても、コレステロールの過剰摂取自体で肝機能障害を起こすことはないというのが、日常的に血液データと食事との関連をみてきた臨床医としての実感です。